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ボクサーについて

一般外貌

ボクサーは中型で、毛のなめらかな、逞しい犬種で、体型のバランスは正四角形状、力強い四肢を持ちます。
筋肉組織は全く隆々として力強く発達し、柔軟性に富み、その動作はきわめて活気に溢れ、軽快かつ堂々として高貴です。
頭部はボクサーだけが持つ、固有の特徴を備えています。
高貴で優美、かつ力強さを兼備している犬種こそが、ボクサーです。



ボクサーの仔犬



性 質

ボクサーは一般的に温厚で、とても人懐っこく、主人に対して非常に忠実です。
本質的には決して大人しい犬ではなく、好奇心旺盛で活発です。これは老犬になっても変わることはありません。
勇敢にして恐いもの知らずですが、他の犬を襲うことはありません。とてもフレンドリーな性格なので、他の犬に喜んで近づいて行くのですが、相手の犬にすれば大きな犬が近づいてくるわけで、逆に噛まれてしまうこともしばしばあります。


私の体験では、ボクサーと散歩している時に、放し飼いにしていた近所の秋田犬が私に一目散に襲い掛かってきましたが、私のボクサーが勇敢にこれに立ち向かい、撃破したことがありました。このように訓練していなくても立派にガードドッグとして働きます。

食事時や散歩の時間などに、急かすように吠える犬をよく見かけますが、ボクサーはそうした無駄吠えが殆どありません。
しかし、見知らぬ訪問者や不信な人が家に来た時には、吠えて警戒します。


短毛で体臭も少ないので、家の中でも十分飼うことが出来、家の中ではとても大人しく甘えん坊です。排便の躾も容易にできます。

ボクサーを室内で飼っている人は非常に多く、屋外で飼うよりも一層楽しませてくれます。

一般に、ボクサーはとても忍耐力の強い犬で、特に痛みに対してはあまり反応を示しません。
ですから、病院での注射くらいでは全く何も無かったかのような顔で、看護婦さんに愛想を振りまいていますが、それだけに普段の健康管理には十分注意を払う必要があります。


ボクサーはとても観察力に優れ、主人や家族、訪問者を驚くほどしっかりと観察しています。
飼い主や家族の行動パターンはしっかりボクサーの頭の中にインプットされていますので、ボクサーに対する不誠実な行動や振る舞いは、ボクサーの信頼を失うことになりかねませんので注意しないといけません。


ボクサーは子供が大好きです。
子供に対しては、上に乗られようが頬を引っ張られようが、噛んだりはしません。
私の知人のところでは、子供をボクサーと一緒にしておくと、しばらく遊んでいますが、そ のうちボクサーが先に飽きてしまって迷惑そうに子供に従っており、静かになったなと思っ て見てみると、子供がボクサーを枕にして一緒に寝ているのだそうです。

欧米では、ボクサーは子供に対して全く安全なことは勿論、「子守りの犬」として広く知られ、子供達の最高の友達になることは間違いないでしょう。

人間と同様、ボクサーにも個体差があります。
上に述べたことは、あくまでもボクサーという犬種の一般的な特徴であり、全てのボクサーにあてはまるわけではありません。
どんなに大切な家族の一員であるボクサーであっても、彼らは全てあくまでも犬であり、私たちは、彼等の思考を完全に把握することが不可能な人間であるということを念頭に置く必要があると思います。


以上のようなボクサーの特性から、警察犬、軍用犬、盲導犬、レスキュー犬、ガードドッグなど、世界中で幅広く活躍していますし、家庭犬としてはこれほど楽しくて頼りになる犬種はないと思います。

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